流体軸受(FDB)用の潤滑油開発をして欲しい。
ベースオイルの性能が非常に大きく影響するため、様々なオイルのデータ取りを長年行なっていたため、その膨大なバックデータを元に製品化を実現することができました。他社には真似できない特殊仕様となっています。
フィルム製造における乾燥機内のクリップ、レールの潤滑性アップとスラッジの発生を抑えたい。
生産性アップのため、機械の速度を従来の50%上げて使用する事になりました。オイルに対する負荷が大きくなり、従来品ではスラッジの発生が多くなるため、熱安定性、耐摩耗性の優れるオイルを開発・製品化し、顧客にて開発油を速度50%UPで実機使用いたしました。価格は従来品より20%高くなってしまいましたが、スラッジの発生は無く、6ヶ月後、速度を従来比70%まで上げて生産いたしました。
食品用フィルム製造における乾燥機内のクリップ、レールの潤滑力をアップさせたい。
従来、他社油は自社製品より価格が安いが、I.蒸発量が多い。II.スラッジ化し易い。という欠点がありました。オイル価格が高くても、蒸発量が少なく、スラッジ化し難いオイルを使うことにより、作業環境の改善と説明してテスト使用されました。乾燥機内の汚れとレール、クリップのスラッジがなくなり、定期改修工事が延長でき、また、オイル使用量が従来より少なくなり、コストダウンも実現することができました。
小型モータの新製品開発にあたり、ブラシ接点の摩耗によってモータの寿命が短くなってしまった。 このモータ用に最適化された接点オイルの開発をして欲しい。
現状の課題である、ブラシの状態や、顧客の主に求めている考えを聞き、理解をした上で、現状を確認し、具体的情報(素材・仕様・期限)をお聞きしました。最適な配合にカスタマイズするため、段階に分けて原材料の選定を顧客での評価に基づいて進めていくことを提案いたしました。
その結果、従来品よりも製品寿命が飛躍的にアップしたという声をいただきました。
住戸内の引き戸のダンパー機構用のグリースが欲しい。
従来から手懸けたことがなく、世の中に類似品が存在しないため、グリースを使うことで、ダンパー機構がどのように稼動すればいいのかについてお聞きしました。グリースの仕様が定まらないので、弊社の既存品を出発点として、色々な試作品を試していただき、そのフィードバックから新たな試作品を試すという流れで進めることを提案いたしました。
この事例によって、機構に合うグリースの開発に成功し、その機構を基とし、大手家具メーカー・家電メーカーなど、他の機構にも使用できる油剤を開発・提供することができました。
従来から使用している他社の市販グリースでは、潤滑性不足のために、顧客の製品の一部で市場クレームが出ていた。自社に適したグリースを緊急で対応して欲しい。
問題に対する顧客の考えを聞き、理解をした上で現状を確認し、具体的情報(素材・仕様・期限)をお聞きしました。顧客は早急な問題解決を望んでいたため、類似用途で市場実績のあるグリースを選出し、それらをベースに性能UPした製品を1週間以内に提供いたしました。
自社製品に最適な油剤が何なのか判断が難しく、お困りだったため、納期への対応だけでなく、製品の品質にも大変満足いただくことができました。